昨日、主人公の音声の調整をすべて完了し、
ゲーム内に組み込みをお願いすべくデータを転送しました。
調整といっても、キチンとした指導を受けているわけでもなし、
自分のやり方が正しいのかどうかも分かりません。
しかし少しでも聴きやすい音でお届けしたいと考え、
以下のような処理を施しております。(興味ない方ごめんなさい)
1:囁きや呟き、息などの小さい音量は持ち上げる
2:それに伴いノイズも大きくなるので、ノイズプレッサーをかける
周波数はその時その時で一番良さそうなところを選択。1000Hz帯が多いが、
場合によっては5000~6000Hzも併用。
2:コンプレッサーで音を圧縮
3:音割れしない音量でリミッターかける
ここまではサクっと出来るのですが・・・
1番の「音量を持ち上げた台詞」は息継ぎ部分や間のところで、どうしてもノイズが目立ちます。なのでここは無音状態にするのですが、急にスパっと無音になるとすごく違和感があるんです。そこで、フェイドアウトを使って、少しずつノイズを減らす方法を取りました。
語尾から0.7秒くらいかけてFOで無音に持っていき、
そこから次のしゃべり始めまで完全無音にします。
つまり、一つの台詞間で何度かFOと無音化を施すことになるんですな。
長い呼吸は息の始めにFI、終わりにFOをかけたり。
それと、台詞の中に紛れたノイズなども抜ける範囲でカット。
波形をビヨ~~~ンと伸ばして、波が乱れた場所で見つかることが多いんですが、
どうしても場所を特定出来ないノイズは残念ながらそのままに・・・
これら、めっちゃくちゃ時間がかかる作業なんです。
一個の台詞に数十分使うこともあります。
でも、やるとやらないとでは仕上がりに雲泥の差が出るのでございます。
お預かりした大切な音声ですものね。しっかり生かしたいです('ω')
スタジオ並みの機材と環境が揃っていればここまでの処理は必要ないのでしょうが(笑)
そんなわけで、主人公の音声を3日かけて調整完了!
キャラクターの表情のみならず動きまでもが鮮明に伝わる演技、
うまいなーと呟きながらの作業でした(*'▽')
戦闘ボイスのみ、既に自宅で収録して頂いた役者さんのデータと、ワシの分、
それと4月15日~17日に収録したキャラクター分を先に送って
それらは実装済みとなっておりまする。
テストプレイでも良い感じに仕上がってるとの事、
他のキャラの収録も楽しみだなぁ(*'ω'*)